奥深い『金貨』の世界

 

『金』は世界共通の資産であり

大昔から富の象徴とされてきました。

 

貨幣として世界各国に流通していた

という時代背景もあって世界中で

様々な金貨が作られています。

 

デザインの美しさや多様性も相まって

金貨はコレクターズアイテムとして

非常に人気が高いのです。

 

今回は当店が買取をしてきた中から

代表的な金貨とその特徴について

書き綴りたいと思います。

 

金貨＝純金とは限らない

 

品位（純度）99.9％の金は

「K24（24金）」と

表記されます。

 

割り金（わりがね＝混ぜ物）が

増えるにしたがってその単位は

K22・K18・K10といった具合に

数字が小さくなっていきます。

 

実は金貨においては

全てがK24ではありません。

当店で買取をしてきた金貨の一部を

品位ごとに分けてご紹介します。

 

【K24の金貨】

カナダのメイプルリーフ金貨

 

日本で最も流通した金貨と言えるでしょう。

カナダ国旗に取り入れられている

カエデの葉があしらわれています。

 

 

中国のパンダ金貨

 

このパンダ金貨のように

国を代表する動物を金貨の

デザインに取り入れることは

よく見られます。

パンダは日本でも人気の高い

動物ですが、それ以上に中国人は

パンダが大好きです。

そして「金色」は中国では

豊かさを表し、縁起が良いと

される色なのでパンダ金貨は

中国国内で非常に高い人気を

誇っています。

 

 

マン島のキャット金貨

 

マン島はイギリスを構成する

グレートブリテン島と

アイルランド島の間に

位置する島です。

 

このキャット金貨はかつて

毎年異なる猫のデザインを

取り入れ発行されていました。

（現在はシリーズが終了）

 

 

【K22の金貨】

南アフリカのクリューガー金貨

 

メイプルリーフ金貨よりも前に

日本で流行しました。

鹿のような動物は南アフリカを

代表する動物「スプリングボック」

という牛の仲間です。

 

 

【K21.6の金貨】

20ドル アメリカ金貨

 

2ペソ メキシコ金貨

 

アメリカ金貨とメキシコ金貨の

品位はK21.6です。

 

なんとも中途半端な数字ですが

これには理由があります。

 

この金貨達はかつて実際の

貨幣として日常で使われていた

という歴史があります。

市場に流通させるためには

大量の金が必要となりますが

金は希少なため10％の混ぜ物を

入れて作られるようなったのです。

 

現代では金の純度を示す最高値は

K24に統一されましたが

国によっては最高純度を

1000としていた国も

多かったのです。

 

1000表記の金貨は

金900：割り金100で

構成されます。

 

金の含有量が90％なので

K24表示に直すと、

K24×0.9＝K21.6となるのです。

 

ちなみにアクセサリーで

よくみられるK18は

75％が金、25％が割り金なので

1000に直すと750となります。

 

大判・小判は金の含有量が低い

 

なお、日本を代表する金貨といえば

大判・小判がありますね。

 

天下統一を果たした豊臣秀吉が

大判の作成を命じたとされています。

 

その後、徳川幕府に大判作成は

引き継がれ、後に小判も

作られるようになりました。

 

こうした大判・小判は実は

K24（純金）ではありません。

実は世界的に見ても金の含有量は

低い部類に入るのです。

 

下の画像は豊臣秀吉によって

誕生した日本初の大判

「天正菱大判金」です。

 

金の含有量は73％であり

今でいうK18より低かったのです。

 

その後、様々な大判・小判が

作られましたが最も金の含有量が

多いもので86％。

少ないものだと金が35％しか

入っておらず、残りは銀を

多く混ぜていたものもあります。

 

ただ、大判・小判の価値は

金という素材の評価よりも

歴史的な文化財や骨とう品としての

価値にあるのです。

 

金貨を売るならリサイクルマートへ！

金貨のなかには品位だけでなく

大判・小判のように歴史的な

価値が含まれることもあります。

 

冒頭で書いたようにコレクターズ

アイテムとして非常に人気の

高い分野ですので、深い知識が

求められます。

 

当店ではそうした金貨であっても

適正に評価させていただきます。

 

お手持ちの金貨を売却する際には

リサイクルマートMEGA

ドン・キホーテ桐生店に

ご相談ください！

 

　　　鑑定士　柏原