買取実績
1996年製バーキン35 ノワールが紡ぐ糸。おばあ様が海外旅行で選んだ宝物と幻の『アルデンヌ』に刻まれた物語
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【リサイクルマート静岡パルシェ店】です。
パルシェ地下1階西側エスカレーター前
目次
買取商品「1996年製バーキン35 ノワールが紡ぐ糸。おばあ様が海外旅行で選んだ宝物と幻の銘革『アルデンヌ』に刻まれた物語」について
エルメスのバーキンは、単なる最高峰のバッグではなく、贈る人と受け取る人の「想い」を結ぶ特別な存在です。
先日、いつも当店をご利用いただいている市内の大切なリピーター様より、大変素晴らしいお品物をお譲りいただきました。それは、お客様がおばあ様から「海外旅行のお土産」としてプレゼントされ、それ以来、今日まで宝物として大切に愛用されてきたという「バーキン35 ノワール(ブラック)×ゴールド金具」です。
刻印を確認すると「〇Z」。1996年にフランスのアトリエで誕生した一品です。
今回は、おばあ様の深い愛情が詰まったこのバーキンが持つ特別な価値と、今では手に入らない幻のレザー「アルデンヌ」の秘密、そしてこれまで大切に使われてきた証であるコンディションについて、エルメスのディープな歴史エピソードを交えながらご紹介いたします。
今回は、おばあ様の深い愛情が詰まったこのバーキンが持つ特別な価値と、今では手に入らない幻のレザー「アルデンヌ」の秘密、そしてこれまで大切に使われてきた証であるコンディションについて、エルメスのディープな歴史エピソードを交えながらご紹介いたします。
今回の査定ポイント
現在は廃盤・お持ち込み商品状態について詳しくご紹介します。
①わずか十数年しか作られなかった幻の銘革「アルデンヌ(Vache Liegee d’Ardennes)」の正体
エルメスのバッグを語る上で、最も重要と言っても過言ではないのが「素材(レザー)」です。現在のエルメスでは「トゴ」や「トリヨンクレマンス」が牛革の代表格として君臨していますが、1990年代のエルメスを支えた伝説的なレザーが存在します。それこそが、今回お買取りさせていただいたバッグに使用されている「アルデンヌ( Ardennes )」です。
アルデンヌが使われた「限られた期間」
アルデンヌは、ベルギー国境近くにあるフランス北東部のアルデンヌ地方に生息する雄牛の革を原皮としています。エルメスで主にバッグの素材として採用されていたのは、1980年代から2000年代初頭までのわずか20年弱という非常に限られた期間でした。
その後、2000年代半ばに「ヴァッシュ・リエジェ」などの後継レザーへバトンタッチする形で、惜しまれつつも廃盤(生産終了)となりました。そのため、現在アルデンヌのバーキンを手に入れるには、ヴィンテージ市場を探すほかに方法はありません。
トゴやクレマンスとは一線を画す「プレス加工」の職人技
アルデンヌの最大の特徴は、立体感のある大きめの型押し(グレイン)と、触れた瞬間にわかる「圧倒的なハリと硬さ」です。
トゴやトリヨンクレマンスは、革を収縮させて自然なシボ(シワ)を出す「シュリンクレザー」であるため、使い込むとくったりとした柔らかさが出てきます。
トゴやトリヨンクレマンスは、革を収縮させて自然なシボ(シワ)を出す「シュリンクレザー」であるため、使い込むとくったりとした柔らかさが出てきます。
一方でアルデンヌは、職人が特殊なローラーを用いて革の表面に規則的な型押しを施す「プレス加工」で作られています。これにより、バーキン35という大きめなサイズであっても、革自体の力でカチッとした美しい自立シルエットを永く保ち続けることができるのです。また、型崩れしにくく、傷や水分に非常に強いという実用性も、おばあ様から贈られたバッグを日常で気兼ねなく、大切に愛用し続けられた大きな理由と言えるでしょう

②知られらずエルメスのディープな逸話
「バーキンはジェーン・バーキンのために作られた」「職人が丸ごと一人で作り上げる」といったエピソードは、ラグジュアリー誌や他のブログで何度も目にしたことがあるかと思います。
ここでは、今回の「1996年製(〇Z刻印)」「アルデンヌ」という個体だからこそ深く繋がる、エルメスのよりコアなバックストーリーをご紹介します。
ここでは、今回の「1996年製(〇Z刻印)」「アルデンヌ」という個体だからこそ深く繋がる、エルメスのよりコアなバックストーリーをご紹介します。
エピソード①:刻印「〇Z」が物語る、エルメス激動の1996年と「カデナ」の秘密
エルメスのバッグには、製造年を表すアルファベットが刻印されています。今回のバッグにある「〇Z」は1996年製造を意味します。この「〇(丸)で囲まれたアルファベット」のシリーズは、1971年の「〇A」から始まり、この1996年の「〇Z」をもって綺麗に一周し、幕を閉じました(翌1997年からは「□A」の四角囲みシリーズへと移行します)。
つまり、1996年製のバーキンは、「丸囲み刻印時代のフィナーレを飾る、記念碑的なイヤーピース」なのです。
さらに、エルメス通の方が毎年楽しみにしている「年間テーマ」。1996年のテーマは「音楽(Le vent de la Musique)」でした。この年に限定製造されたバッグのチャーム(カデナ)は「ハープ」の形をしており、当時のコレクターたちがこぞって買い求めました。
当時、海外旅行へ行かれたおばあ様も、もしかすると現地の熱気溢れるエルメスブティックで、お孫様への最高のお土産として、この記念すべき年の特別なバーキンを選ばれたのかもしれません。
当時、海外旅行へ行かれたおばあ様も、もしかすると現地の熱気溢れるエルメスブティックで、お孫様への最高のお土産として、この記念すべき年の特別なバーキンを選ばれたのかもしれません。
エピソード②:なぜエルメスは「アルデンヌ」の生産を辞めてしまったのか?
なぜこれほどまでに頑丈で、美しいフォルムを保てるアルデンヌが廃盤になってしまったのでしょうか? そこには、エルメスが貫く「天然素材への狂気的なまでのこだわり」が関係しています。
アルデンヌ地方の雄牛から採れる最高峰の原皮は、時代の変化とともに手に入りにくくなりました。エルメスは、タンナー(革なめし職人)に対して世界最高基準の検品を要求します。少しでも虫刺されの痕や、放牧時についたかすり傷があれば、それはバーキンの正面には絶対に使われません。
地球環境の変動や、ヨーロッパにおける畜産業の構造変化により、エルメスが求める「アルデンヌとしてのクオリティ」を満たす原皮の供給量が物理的に限界を迎えたため、彼らは妥協して作り続けるのではなく、「廃盤にして新しいレザー(トゴなど)を開発する」という茨の道を選んだのです。
地球環境の変動や、ヨーロッパにおける畜産業の構造変化により、エルメスが求める「アルデンヌとしてのクオリティ」を満たす原皮の供給量が物理的に限界を迎えたため、彼らは妥協して作り続けるのではなく、「廃盤にして新しいレザー(トゴなど)を開発する」という茨の道を選んだのです。
ブランドのプライドを守るために、どれだけ人気があっても素材を廃盤にする。このストイックな姿勢こそが、20年経った今でもアルデンヌが「ヴィンテージの王様」として取引される理由です。

③商品状態について
今回お譲りいただいたバーキン35は、おばあ様から贈られて以来、お客様が日々の生活や特別なシーンで大切に、しっかりと愛用されてきた「あたたかい歴史」を感じさせる佇まいをしています。
経年変化による風合い(レザーとコバの状態)

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- バッグ下部(底角)の擦れ:大切なお出かけのたび、様々な場所にそっと置かれ、バッグの底を守ってきた4隅の角部分には、日常使いに伴う自然な革の擦れが見られます。アルデンヌ特有の頑丈さゆえに、内部の芯材が見えるような深いダメージには至っておらず、ヴィンテージらしい良い雰囲気を保っています。
- バッグ上部およびハンドル(持ち手)同士のコバ擦れ:バッグの開口部や、持ち手同士が自然に触れ合う部分の「コバ(革の裁断面に塗られた保護レーン)」に、摩擦による擦れと、それに伴うわずかなレザーの擦れが見られます。これは、お客様がこのバッグを常に身近に置き、しっかりと手で握って愛用されていた証拠でもあります。
ハンドル(持ち手)の糸ほつれについて

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- ハンドル一部の糸取れ:エルメスの象徴である「クウジュ・セリエ(サドルステッチ=馬具縫い)」で縫い上げられたハンドルの根元近くの糸が、一部自然に解けて(取れて)います。
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- 鑑定士の視点:エルメスの手縫いは、1本の麻糸の両端に2本の針をつけ、上下から交互に交差させて縫うため、万が一どこか1箇所の糸が切れても、ミシン縫いのようにバラバラと一気に解けてしまうことがありません。 現在も実用強度には問題ありませんが、気になる方はエルメスジャポンによる公式リペア(お磨き・縫い直し)に出していただくことで、何度でも本来の完璧な状態に蘇らせることができます。おばあ様からの大切なプレゼントだからこそ、こうして修理しながら一生寄り添える構造になっているのです。
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- ハンドル一部の糸取れ:エルメスの象徴である「クウジュ・セリエ(サドルステッチ=馬具縫い)」で縫い上げられたハンドルの根元近くの糸が、一部自然に解けて(取れて)います。
付属品の確認

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- カギ(パドロック)・クロシェット:バーキンのアイデンティティであるカギとクロシェット(カギを収納するレザーストラップ)は、しっかりと付属しております。ゴールドの金具部分は、20年以上の歳月を経て深みのあるアンティークゴールドのような輝きを放っています。
- 保存袋・レインカバーについて:こちらは欠品となっております。しかしながら、バッグ本体のコンディションはアルデンヌの強靭さのおかげで今なお非常にしっかりとしており、付属品の有無を補って余りあるヴィンテージ価値がございます。
まとめ
今回、市内のリピーター様よりお売りいただいた1996年製のバーキン35。おばあ様が海外旅行先で「これをお土産にしたら、どれほど喜んでくれるだろう」と、胸を躍らせながら選ばれたその日から、このバッグはお客様の人生の大切な瞬間をずっと特等席で見守ってきたはずです。
手縫い糸の一部が取れていることや、コバの擦れは、傷という名の欠点ではありません。それは、このバッグがおばあ様の愛に応えるように、お客様に深く愛され、街を歩き、共に生きてきた「愛着の勲章」そのものです。
頑丈極まるアルデンヌだからこそ、ここからさらに30年、40年と、メンテナンスを重ねながら次のオーナーへと受け継いでいくことができます。
☆大切なお客様へ☆
このような素晴らしい背景を持つ、大切な思い出のバーキンを、数ある買取店の中から当店を信頼してお任せいただきましたリピーター様には、スタッフ一同、心より深く感謝申し上げます。当店では、お売りいただいた方の想いやおばあ様のストーリーも大切に査定額へと反映させ、価値を正しく理解していただける次のオーナー様へと、責任を持って大切に橋渡しをさせていただきます。
「大切な人から貰った古いエルメスがあるけれど、状態が心配…」「付属品がないから価値が下がるかも…」という市内の皆様も、ぜひお気軽にリサイクルマート静岡パルシェ店へご相談ください。傷や付属品の欠品があっても、エルメスが持つ本来の価値と、そこに込められた想いを、私たちはどこよりも深く、誠実に見出します。
エルメスのバーキンやケリーは、傷があっても、汚れがあっても、何年前のものであっても、その価値が失われない世界一のバッグです。もし、あなたのご自宅にも眠っているエルメスのお品物がございましたら、ぜひ一度、当店の無料査定にお持ち込みください。
皆様のご来店を、スタッフ一同、心より温かくお待ちしております。
私たち査定士は、様々な状態のお品物を数多く見てきておりますので、ぜひ安心してお持ち込みください。あなたの大切にしていたバッグを、次に必要としている世界中の誰かへと繋ぐお手伝いをさせていただきますので、お気軽にリサイクルマート静岡パルシェ店をご利用ください。
🤝 当店が選ばれる理由と安心の無料査定のご案内
●査定料・相談料・手数料はすべて「完全無料」
●査定金額にご納得いかない場合のキャンセルも自由(無理な営業は一切いたしません)
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「これ、いくらになるかな?」と思ったら、まずは当店へご相談くださいませ。皆様のご来店を、スタッフ一同心よりお待ち申し上げております。
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