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DCT アコースティックギター エレアコ GR-340CE

DCT GR-340CE ― 高級感と実用性を兼ね備えたコストパフォーマンスの高いエレアコ

アコースティックギターを選ぶ際、「生音でもしっかり鳴って、アンプにつないでも使える」「見た目にもこだわりたい」「できれば価格は抑えたい」という条件を挙げる人は少なくありません。そんなニーズに応えてくれるモデルの一つが、DCTの「GR-340CE」です。

GR-340CEは、アコースティックギターとしての生音の魅力と、ライブやステージで活躍するエレアコとしての実用性を両立したモデルです。DCTのラインアップの中ではGA(グランドオーディトリウム)タイプに分類され、カッタウェイを採用しているのが大きな特徴です。現在もDCT公式ラインアップにGR-340CE NTが掲載されている一方、ブラックのGR-340CE BKは「生産終了」と案内されています。

グランドオーディトリウムならではの扱いやすさ

GR-340CEのボディは、ドレッドノートほど大きくなく、かといって小型ギターほど音量を犠牲にしていない、バランスのよいGAシェイプです。

この形状の魅力は、まず抱えやすさにあります。ボディが大きすぎないため、座って弾く場合にも比較的自然な姿勢を取りやすく、コードストロークからアルペジオまで幅広い演奏スタイルに対応できます。販売店の紹介でも、GAシェイプについて「抱えやすい演奏性と鳴りを両立」したボディとして評価されています。

さらにカッタウェイによって、ハイポジションへのアクセスもしやすくなっています。弾き語りを中心に考えている人はもちろん、ソロギターやフィンガースタイルなどで12フレット以降を積極的に使いたい人にもメリットがあります。

シトカスプルース単板トップを採用

GR-340CEの大きな魅力の一つが、トップ材にシトカスプルース単板を採用していることです。サイドとバックにはマホガニーを使用しています。

スプルースはアコースティックギターでは非常に一般的なトップ材で、明るく反応のよいサウンドを得やすい素材です。一方、マホガニーのサイド&バックとの組み合わせによって、中音域にまとまりのある、扱いやすいサウンドが期待できます。

特にストロークでコードを鳴らしたときには、音が軽快に立ち上がり、歌の伴奏として使いやすい方向性です。また、強く弾くだけではなく、フィンガーピッキングで細かなニュアンスを出すこともできます。

もちろん、ギターの音色は木材だけで決まるものではありません。個体差やセットアップ、弦、弾き方などによっても印象は大きく変わります。そのため、GR-340CEを購入する際には、可能であれば実際に試奏して自分の好みに合うか確認するとよいでしょう。

Fishman Presys+を搭載したエレアコ仕様

GR-340CEは単なるアコースティックギターではなく、ピックアップとプリアンプを搭載したエレアコです。販売情報ではFishman Presys+を搭載するとされており、ライブなどでアンプやPAに接続して使用できます。

これはGR-340CEを選ぶうえで非常に重要なポイントです。

自宅で弾くときは生音のアコースティックギターとして楽しみ、ライブや発表会、ストリートなどではケーブルを接続して音を拡声する。このように、一台で用途を広げられるのがエレアコの強みです。

特に弾き語りでは、ギターと歌を同時に演奏するため、ギター側を安定してPAへ送れることが重要になります。GR-340CEは、そのような「普段は自宅で練習し、必要になったらステージでも使いたい」というユーザーに向いた仕様だといえます。

ブラックモデルは存在感のあるルックス

GR-340CE BKの外観も、このモデルを語るうえで外せません。

ブラックのグロス仕上げを採用したボディに、ウッドバインディングとアバロンのパーフリングを組み合わせています。さらにブラックのボディとカラーを合わせたヘッド、DCTロゴ、12フレットのインレイなど、価格帯から想像するよりも高級感を意識したデザインになっています。

一般的なナチュラルカラーのアコースティックギターとは違い、ブラックモデルはステージ上でも視覚的な存在感があります。ギターを「音を出す道具」としてだけではなく、ファッションやステージングの一部として考えたい人にも魅力的でしょう。

なお、DCTは後からGR-340CE BKの色違いとしてナチュラルカラーのGR-340CE NTを発売しています。公式発表でもNTを「GR-340CE BKの色違い」と説明しています。

スペックから見る使いやすさ

基本スペックを見ると、スケールは650mm、ナット幅は43mm。ネックにはマホガニー、指板にはローズウッドを採用しています。弦にはD’Addario EXP-16が指定されています。

650mmというスケールは、いわゆるフルスケールのアコースティックギターとして標準的な長さです。そのため、これまで一般的なアコースティックギターを弾いてきた人なら比較的違和感なく移行できるでしょう。

ナット幅43mmも、コードストロークとフィンガースタイルの両方を意識しやすい設定です。もちろん手の大きさや演奏フォームによって感じ方は異なりますが、「弾き語り専用」というより、さまざまな奏法に対応できる仕様と考えることができます。

GR-340CEはどんな人におすすめか

GR-340CEは、特に「初めて少し本格的なエレアコを購入したい人」に向いているモデルです。

初心者の場合、安価な入門ギターから始めるのも一つの方法ですが、ある程度長く使うことを考えるなら、最初から単板トップやピックアップを備えたモデルを選ぶメリットがあります。GR-340CEなら、練習用としてだけではなく、上達した後もライブや録音などへ用途を広げられます。

また、すでに1本アコースティックギターを持っていて、2本目として「エレアコが欲しい」という人にも適しています。販売店でも、2本目のエレアコを探している人や初心者におすすめできるモデルとして紹介されています。

一方で、完全に生音だけを重視する人や、より繊細な高級ギターの音色を求める人の場合は、上位モデルとの比較もおすすめです。GR-340CEの最大の魅力は、究極の高級機というよりも、単板トップ、GAボディ、カッタウェイ、ピックアップ、装飾性などをバランスよくまとめている点にあります。

中古で探す場合のポイント

GR-340CEは現在、DCT公式ラインアップではBKが生産終了となっているため、ブラックモデルを探す場合は中古市場が中心になる可能性があります。公式サイトではNTが現行ラインアップに掲載され、BKには「生産終了」と表示されています。

中古品を購入する場合は、トップの膨らみやブリッジ周辺、ネックの状態、フレットの減り、電装系の動作などを確認したいところです。特にエレアコは、生音だけでなくピックアップやプリアンプが正常に動作するかも重要です。

また、アコースティックギターは保管環境による影響を受けやすいため、購入時にはネックの反りや弦高も確認すると安心です。

総評

DCT GR-340CEは、「価格を抑えながらも、アコースティックギターとしての基本性能とエレアコとしての実用性をしっかり備えたい」という人に魅力的な一本です。

シトカスプルース単板トップ、マホガニーのサイド&バック、扱いやすいGAボディ、カッタウェイ、650mmスケール、43mmナット幅、そしてFishman Presys+という構成は、弾き語りからソロ演奏、ライブまで幅広く対応できるものです。

さらにブラックモデルでは、アバロン装飾などによって見た目にも高級感があります。単に「安いエレアコ」という位置付けではなく、演奏性・音色・ステージでの使いやすさ・デザイン性をバランスよくまとめたモデルといえるでしょう。

これからアコースティックギターを始める人、将来的にライブにも挑戦したい人、そして手頃な価格で実用的な2本目のエレアコを探している人にとって、GR-340CEは検討する価値のあるモデルです。特に中古のBKを探している場合は、生産終了モデルならではの希少性も含め、状態のよい個体に出会えれば魅力的な選択肢になるでしょう。

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