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サンワ PDM508S 絶縁抵抗計 + HIOKI テストリード L9787

電気設備の保守点検や絶縁診断において欠かせない測定器が絶縁抵抗計(メガー)です。その中でも、三和電気計器(SANWA)のPDM508Sと、日置電機(HIOKI)のL9787テストリードの組み合わせは、電気工事士や設備保全技術者を中心に広く利用されてきた実用的な構成です。
PDM508Sはシンプルで信頼性の高いアナログ式絶縁抵抗計であり、L9787は高品質な測定用リードとして知られています。中古市場ではこの組み合わせで出品されることも多く、電気設備の点検業務を行うユーザーから一定の人気があります。
PDM508Sとは
SANWA PDM508Sは、三和電気計器が製造していたアナログ式絶縁抵抗計です。
絶縁抵抗計は、電線や電気機器の絶縁状態を確認するための測定器であり、漏電事故や絶縁劣化を早期発見する重要な役割を担います。
PDM508Sは500Vレンジ・100MΩ測定対応の単レンジモデルとして設計されており、住宅設備や一般低圧設備の点検に適しています。
アナログ式ならではの魅力
現在はデジタル絶縁抵抗計が主流ですが、アナログ式には独自の利点があります。
まず針の動きによって絶縁状態の変化を直感的に把握できます。
例えば、
徐々に針が上昇する
指示値が安定しない
途中で止まる
といった現象から、絶縁材料の状態や吸湿状況を経験的に判断しやすい特徴があります。
ベテラン電気技術者の中には、数値だけでなく針の動きを重視する人も少なくありません。
主な仕様
PDM508Sの主な仕様は以下の通りです。
定格測定電圧:500V
絶縁抵抗測定範囲:100MΩ
AC電圧測定:600V
DC電圧測定:60V
定格測定電流:約1~1.2mA
電源:9V乾電池1本
重量:約310g
CAT III 600V対応
絶縁抵抗測定だけでなく、活線確認用の交流電圧測定機能も搭載しているため、現場での安全確認にも活用できます。
ディスチャージ(放電)機能
PDM508Sには放電機能が搭載されています。
絶縁抵抗測定では被測定物に高電圧を印加するため、測定後に電荷が残留する場合があります。
本機は測定終了後に自動的に放電を行うため、作業者の安全性向上に貢献しています。
この機能は実際の現場では非常に重要であり、設備保守における安全対策の一つとなっています。
電池チェック機能
PDM508Sにはインナーバッテリーチェック機能も搭載されています。
絶縁抵抗計は内部電池電圧が低下すると正確な測定ができなくなるため、使用前の電池確認は欠かせません。
本機では簡単な操作で電池残量を確認できるため、現場での測定ミスを防止できます。
HIOKI L9787 テストリード
HIOKI L9787は、日置電機の絶縁抵抗計や接地抵抗計向けに設計された測定リードです。
全長約1.2mで、赤黒の測定リードとワニ口クリップが付属しています。
本来はHIOKI製測定器向けアクセサリーですが、高品質なリードとして評価が高く、他メーカー製測定器と組み合わせて使用されるケースもあります。
L9787の特徴
L9787の特徴として、
柔軟性の高いケーブル
高い耐久性
安全規格対応
ワニ口クリップ付属
が挙げられます。
設備点検では片手でプローブを保持しながら測定する場面が多いため、ワニ口クリップによる固定測定は作業効率向上に大きく貢献します。
組み合わせのメリット
PDM508SとL9787を組み合わせるメリットは、
1. 高い信頼性
SANWAとHIOKIは日本を代表する計測器メーカーです。
どちらも電気設備業界では高い信頼を得ています。
2. 現場作業の効率化
L9787のクリップを利用することで、盤内作業や設備点検時の測定が容易になります。
3. メンテナンス性
測定リードは消耗品ですが、交換可能なため長期間使用できます。
4. コストパフォーマンス
中古市場では比較的安価に入手できる場合があり、入門用絶縁抵抗計としても人気があります。
用途
この組み合わせは以下のような現場で活躍します。
住宅配線点検
分電盤点検
電動機絶縁測定
制御盤保守
空調設備点検
工場設備メンテナンス
電気工事完成検査
特に第二種電気工事士や第一種電気工事士の実務現場で利用されることが多い構成です。
現代のデジタル機との比較
最新のデジタル絶縁抵抗計は、
自動レンジ
データ保存
Bluetooth通信
バックライト
など多機能化が進んでいます。
しかしPDM508Sは、
シンプル
故障しにくい
電池寿命が長い
直感的に読める
というアナログ機ならではの魅力があります。
現在でもアナログ機を好む技術者が存在する理由はここにあります。
中古購入時の注意点
中古で購入する場合は、
指針のゼロ位置
メーターの動作
リード線の断線
ワニ口クリップの腐食
ケース割れ
校正履歴
を確認することが重要です。
特に絶縁抵抗計は安全に関わる測定器であるため、必要に応じて校正を受けることが望ましいでしょう。
総評
SANWA PDM508SとHIOKI L9787の組み合わせは、日本の計測器メーカーが培ってきた信頼性と実用性を体現した構成です。PDM508Sは500V・100MΩレンジのアナログ絶縁抵抗計として、住宅設備や低圧電気設備の点検に十分な性能を備えています。またL9787は高品質な測定リードとして作業効率と安全性を向上させます。
最新のデジタル機器にはないアナログならではの視認性と堅牢性を持ち、現在でも設備保全や電気工事の現場で価値のある測定器セットといえるでしょう。特に電気設備の基礎点検を行う技術者にとって、実用性の高い定番構成の一つとして評価されています。
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