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【2025年最新版】3年間で何が変わった?国産ウイスキー買取相場の推移と今後の展望
はじめに
国産ウイスキー、特にジャパニーズウイスキーの人気は、ここ数年で世界的な規模に拡大しました。この人気の高まりとともに、買取相場も大きく変動してきました。コレクターや投資家だけでなく、自宅に眠っているウイスキーを売却したいと考えている方にとって、この3年間の相場推移を理解することは非常に重要です。
本記事では、2022年から2025年現在までの国産ウイスキー買取相場の変化を詳しく分析し、主要銘柄の価格動向、市場を動かした要因、そして今後の展望について解説していきます。
国産ウイスキー市場の3年間を振り返る
2022年:高騰期の継続とピーク到達
2022年は、国産ウイスキーの買取相場が依然として高い水準を維持していた時期です。新型コロナウイルスのパンデミック後、世界的なウイスキーブームが加速し、特に日本産のウイスキーは国際的な評価の高まりとともに需要が急増していました。
この時期の特徴として、以下の点が挙げられます:
主要銘柄の高値維持 サントリーの山崎や響、ニッカの竹鶴などの人気銘柄は、市場での入手困難さから買取価格が高騰を続けました。特に年代物やリミテッドエディションは、定価の数倍から十数倍という価格で取引されるケースも珍しくありませんでした。
投資対象としての認識拡大 ウイスキーが単なる嗜好品ではなく、投資対象としても認識されるようになり、転売目的での購入も増加しました。これにより、市場の流動性が高まる一方で、実際に飲みたい愛好家が入手しにくい状況も生まれました。
供給不足の深刻化 長期熟成が必要なウイスキーの特性上、急激な需要増加に対して供給が追いつかない状況が続きました。メーカー各社は増産を発表しましたが、実際に市場に出回るまでには長い年月を要するため、この時期の供給不足は深刻でした。
2023年:相場の転換期と調整局面
2023年に入ると、国産ウイスキーの買取相場に変化の兆しが見え始めました。この年は、市場全体にとって転換期となる重要な年でした。
価格の調整と安定化 一部の銘柄で買取価格のピークが過ぎ、徐々に調整局面に入りました。特に、過度に高騰していた一部の限定品などは、価格が落ち着きを見せ始めました。ただし、主要な定番銘柄については依然として高い水準を維持していました。
市場の成熟化 転売目的の投機的な動きが一段落し、市場がより成熟した段階に入りました。真のコレクターや愛好家による需要が中心となり、価格形成もより合理的になってきました。
メーカーの供給増加施策 サントリーやニッカなどの主要メーカーが、蒸留所の拡張や新規投資を発表し、将来的な供給増加への期待が高まりました。これにより、市場心理にも変化が生じ、「今買わないと手に入らない」という焦燥感が和らいできました。
2024年:二極化する市場
2024年は、国産ウイスキー市場の二極化が明確になった年でした。
プレミアム銘柄と一般銘柄の差 希少性の高い年代物や限定品は引き続き高値を維持する一方で、比較的入手しやすい銘柄の買取価格は安定化、あるいは若干の下落傾向を示しました。市場での評価がより明確に分かれるようになったのです。
新興蒸溜所の台頭 秩父蒸溜所のイチローズモルトをはじめ、比較的新しい蒸溜所の製品が市場での評価を確立し、買取市場でも存在感を増してきました。これらの銘柄は、大手の定番品とは異なる価値を持つものとして、独自の市場を形成しています。
海外需要の変化 円安の進行により、日本から海外への輸出が活発化し、国内の買取市場にも影響を与えました。特にアジア市場での需要が底堅く、これが国内の買取価格を下支えする要因となりました。
2025年現在:安定と選別の時代
2025年現在、国産ウイスキーの買取相場は、全体として安定期に入ったと言えます。
合理的な価格形成 過度な投機的動きが収まり、各銘柄の真の価値に基づいた価格形成が進んでいます。希少性、品質、ブランド力などの要素が適切に評価され、より健全な市場環境が整ってきました。
供給改善の兆し メーカー各社の増産体制が徐々に効果を上げ始め、一部の銘柄では市場での入手性が改善されてきています。ただし、長期熟成品については依然として供給が限られているため、高値での取引が続いています。
主要銘柄別の買取相場推移
サントリー山崎
山崎は日本を代表するシングルモルトウイスキーとして、常に高い人気を誇ってきました。
山崎12年 2022年には買取価格が30,000円から40,000円程度まで上昇しましたが、2023年には若干の調整が入り、25,000円から35,000円程度に。2024年から2025年にかけては20,000円前後で安定しています。定価が10,000円程度であることを考えると、依然として高いプレミアムがついていることがわかります。
山崎18年 最も価格変動が大きかった銘柄の一つです。2022年には150,000円を超える買取価格がつくこともありましたが、2023年には120,000円から140,000円程度に調整。2025年現在は90,000円前後で安定しています。
山崎25年 超希少銘柄として、常に高値で取引されています。2022年の800,000円から1,000,000円という水準から、2025年現在も700,000円から900,000円という高値を維持しています。
サントリー響
響もまた、世界的に評価の高いブレンデッドウイスキーです。
響ジャパニーズハーモニー 比較的入手しやすい銘柄ですが、それでも買取価格は定価を上回ります。2022年の8,000円から12,000円程度から、2025年現在は7,000円から10,000円程度で推移しています。
響17年 販売終了となった銘柄ですが、市場での人気は根強く、2022年の80,000円から100,000円程度から、2025年現在も30,000円から45,000円程度の高値を維持しています。
響21年 2022年には120,000円から150,000円という高値でしたが、2023年以降は50,000円から100,000円程度に落ち着き、2025年現在も同水準で推移しています。
サントリー白州
山崎と並ぶ人気シングルモルトです。
白州12年 2022年には25,000円から35,000円程度でしたが、2023年には20,000円から30,000円程度に調整。2025年現在は20,000円前後で安定しています。
白州18年 2022年の100,000円から120,000円という水準から、2025年現在は50,000円から
60,000円程度で推移しています。
ニッカ竹鶴
竹鶴シリーズも根強い人気を誇ります。
竹鶴ピュアモルト 年代表記の廃止により希少性が増し、2022年の15,000円から25,000円という水準から、2025年現在も同程度の価格を維持しています。
竹鶴17年・21年・25年 販売終了品として高値で取引されており、17年は50,000円から70,000円、21年は80,000円から100,000円、25年は150,000円から200,000円程度で推移しています。
イチローズモルト
秩父蒸溜所の製品は、独自の地位を確立しています。
イチローズモルト&グレーン リミテッドエディション 限定品として毎年リリースされ、買取価格は年々上昇傾向にあります。2022年の20,000円から30,000円程度から、2025年現在は30,000円から40,000円程度まで上昇しています。
カードシリーズ コレクター垂涎の超希少品として、1本数十万円から数百万円という価格で取引されています。
買取相場に影響を与えた主な要因
国際的な評価の高まり
ジャパニーズウイスキーは、国際的なコンペティションで数々の賞を受賞し、世界的な評価が確立されました。この評価の高まりが、海外からの需要増加につながり、国内の買取相場も押し上げました。
供給不足と生産調整
長期熟成を要するウイスキーの特性上、急激な需要増加に供給が追いつかない状況が続きました。メーカー各社は増産を進めていますが、実際に市場に出回るまでには時間がかかります。
為替レートの影響
円安の進行により、海外バイヤーにとって日本のウイスキーが相対的に安価になり、輸出需要が増加しました。これが国内の買取価格を下支えする要因となっています。
投資・転売市場の動向
ウイスキーが投資対象として認識されるようになり、転売目的での取引が増加しました。ただし、2023年以降は投機的な動きが一段落し、市場がより成熟してきています。
メーカーの施策
サントリーやニッカなどのメーカーが、蒸溜所の拡張や新製品の投入、販売方法の見直しなどを実施し、市場環境に影響を与えました。
今後の展望と売却のタイミング
2025年以降の市場予測
今後の国産ウイスキー買取市場は、以下のような展開が予想されます:
安定的な価格推移 過度な高騰期は終わり、各銘柄の真の価値に基づいた合理的な価格で取引される時代が続くと予想されます。急激な価格上昇は見込みにくいものの、希少銘柄については引き続き高値を維持するでしょう。
供給改善による影響 メーカーの増産体制が整ってくると、一部の銘柄では供給が改善され、買取価格が下落する可能性があります。特に、現在高値がついている定番銘柄については注意が必要です。
新興蒸溜所の存在感増大 秩父蒸溜所以外にも、国内各地で新しい蒸溜所が稼働を開始しており、これらの製品が市場での評価を確立していくことで、市場全体がさらに多様化していくでしょう。
売却を検討する際のポイント
国産ウイスキーの売却を検討している方は、以下のポイントを押さえておきましょう:
銘柄の希少性を確認 販売終了品や限定品は、今後も高値を維持する可能性が高いです。一方、定番品で供給改善の見込みがある銘柄は、早めの売却が有利な場合もあります。
保存状態の重要性 ボトルの状態、ラベルの状態、箱の有無などが買取価格に大きく影響します。良好な状態を保つことが重要です。
複数の買取業者で査定 業者によって買取価格には差があります。複数の業者で査定を受け、適切な価格を見極めることが大切です。
市場動向のチェック 為替レート、海外市場の動向、メーカーの発表などをチェックし、売却のタイミングを見極めましょう。
長期的視点 すぐに現金が必要でない場合は、焦って売却する必要はありません。特に希少銘柄は、長期的には価値を維持する可能性が高いです。
まとめ
2022年から2025年にかけての国産ウイスキー買取相場は、高騰期から調整期を経て、現在は安定期に入っています。この3年間で市場は大きく成熟し、各銘柄の真の価値に基づいた合理的な価格形成が進んできました。
主要銘柄である山崎、響、白州、竹鶴などは、依然として高い買取価格を維持していますが、ピーク時と比べると若干の調整が入っています。一方、真に希少な年代物や限定品については、引き続き高値での取引が続いています。
今後の市場は、メーカーの供給改善、海外市場の動向、新興蒸溜所の台頭などの要因により、さらに変化していくことが予想されます。売却を検討している方は、これらの市場動向を注視しながら、適切なタイミングを見極めることが重要です。
国産ウイスキーは、単なる嗜好品としてだけでなく、投資対象やコレクションアイテムとしても価値を持つ存在となりました。この市場の変化を理解し、賢明な判断をすることで、お手持ちのウイスキーの価値を最大限に活かすことができるでしょう。
最後に、ウイスキーは本来、楽しむために造られたものです。売却も一つの選択肢ですが、特別な機会に開栓して味わうという選択肢も、また素晴らしいものです。それぞれの状況に応じて、最適な選択をされることをお勧めします。




